北沢青色申告会

青年部アクセル 日帰り旅行

8月24日(木)39人の参加者の下、日帰り旅行へ行ってまいりました。

今回で4回目を向かえる青年部アクセル主催の日帰り旅行。今回は「夢の島熱帯植物館」「羽田空港の機体整備工場」「中央防波堤埋め立て処分場」の見学へ行ってまいりました。

 

夢の島熱帯植物館

内部はA、B、Cの3つのドームと映像ホール、情報ギャラリーに別れており、11時まで皆さん自由行動で見学を行いました。

熱帯植物は身近にはあまり無いので、とても興味深いものばかりでした。ゾウタケという世界最大の竹は日本で見る竹の倍ほどの太さがあり、さぞタケノコも食いでがあることでしょう。バナナが実をつけている様子は見たことがある方もいらっしゃるかと思いますが、あの巨大な木は実は木ではなく草なのだとか。開店でよく見かけるコチョウランは熱帯植物だったんだ・・・などひとつひとつをよくみるととても興味深いです。

現在は食虫植物展を開催しており、様々な食虫植物を見ることができました。袋の中に水を貯め、落ちてきた虫を養分にするタイプや、粘つく液体をまとい、くっついた虫を養分とするもの、感覚器に触れると虫を挟み込むものなど、よくまあ考えたなぁという感じです。

地湧金蓮と言う花を見たことがありますか?花をつけることが大変珍しいそうなのですが、運良く見ることができました。

羽田空港の機体整備工場

見学ガイドさんによる映像による説明の後、実際に整備工場を見学しました。1機の飛行機が整備を受けておりました。運が悪いと1機もいないということもあるようです。いてくれてよかった^^

定時整備の約6,000フライト時間毎に受ける整備を見学しました。整備工場はとても大きく、100メートル×230メートル高さはビルの5階分もあり、整備士の方は皆自転車で移動されてました。なんでも3輪自転車が便利なのだそうです。大変大きな建物なので空調設備が付いていません。当日は前日の台風と翌日の晴天の中間の日でしたのでそこそこ快適でしたが、普段は夏は暑く、冬は寒い中での作業となるのでその大変さたるや推して知るべし!ですね。

大勢の方の命を預る飛行機なので、工具などがどこかに紛れてしまうと一大事です。整備士の方はそれぞれ工具箱を持ち、工具箱には鍵がかかっているという徹底ぶり!また、航空の世界は英語が標準であり、新しい技術も次々と発明されるため、整備士の皆さんは常に勉強をし続けているということです。

 

中央防波堤埋立処分場

生活と切り離せない「ゴミ」毎週決まった曜日に皆さんゴミを出されていると思いますが、そのゴミがどこへ行き、どのように処分されているか?というのはあまり知られていないのではないでしょうか。

東京都職員さんのガイドでバスに乗りながら処分場の見学を行いました。まず最初に粗大ゴミの処理を見学。家屋の取り壊しに伴う廃材は什器でばらばらに破砕し、体積を小さくまとめ埋め立てるそうです。ペットボトルや空き缶類はつぶして再利用へ。その他不燃ごみはこれも重機でまとめて埋め立てるそうです。場内が広いせいか、本当はとても大きな重機もなんだか小さく見えました。今はニッパチといい、2月8月はゴミの少ない季節なのだそうです。

処理場を出て埋立場へと向かいます。埋立場と聞くとおそらく皆さんはハエやカラスやネズミといった人間の生息地に寄生する生き物が沢山いる「夢の島」という言葉の出始めにテレビで流された映像を思い浮かべるのではないでしょうか。今は外見だけをみるととてもきれいにみえるのでびっくりです。もし、埋立処分場だということを知らされずに写真だけ見たらわからないくらいです。

技術的にはサンドイッチ工法というものを用い、ゴミ、土を交互に埋立て、地盤を固めるのだそうです。問題はゴミから発生するメタンガスと雨なのだとか。メタンガスは引火するので抜かなければ大惨事を招いてしまいます。空気よりも重いので窪みなどに溜まっており、当然目に見えないのでうかつにタバコでも吸おうものなら大爆発を起こすそうです。なので埋立場では火気厳禁です。埋立場の各地には鉄のパイプが沢山刺さっており、そこからメタンガスを抜いているそうです。

雨は降ると地面に吸い込まれます。そして埋立場は中にゴミがあるのでゴミを通過するときに有害物質を含んだ汚水となってしまうんだそうです。そんな汚水が海に流出してしまうと一大事です。そこで、東京湾の下にある粘土層を利用し、雨水を全て集め、その水を浄化する施設を作り、処理をしています。粘土層は水を通さないので、その性質を利用しています。自然の条件をうまく利用しており、職員皆さんの知恵を感じますね。

埋立場で10分ほどバスを降りました。いままで嗅いだ事のない悪臭が立ち込めており、ここで働く方の大変さがよくわかります。見た目はきれいでもやはりゴミなのだと改めて認識。海にはいくつかの囲いがあり、現在埋め立てている場所がいっぱいになった後の埋立計画地との事。バブルのときはゴミの増加量がものすごく、当時のペースで行くとその部分も既に埋め立てられているということです。皆さんのゴミに対しての意識は確実に向上しているようですね。

バスでの周回を終え事務所内の会場にて映像による埋立の当初から現在までの流れを勉強しました。様々なものがゴミとして集まり、会場の入り口に美術品の女性の木像があったのですがこれもゴミとして処分場に運ばれたものだそうです。製作者の名前がわかったので連絡を取り許可を得て置いてあるのだそうです。本来ならば埋め立てられてしまったのですから、この木像も都職員の方のイキな計らいに感謝していることでしょう^^

トラブルも無く大変気候のよい日でアカデミックな一日となりました。青年部アクセルでは来年以降も皆様で楽しめる旅行を企画してまいりますので是非ご期待ください。