葬儀1
わかりやすい お葬式の流れ
ご逝去、そして、お通夜まで
1.ご逝去
法的な死亡の確認は、医師の診断によってなされます。早急にご連絡をお取りください(1)
医師から「危篤」との診断を受けた問い、ご家族、ご親戚の方などに連絡をします。
死亡の診断をお受けになられましたらすぐに、ご家族、ご親戚などへ連絡します。
※お伝えする内容はメモ書きにしておいたほうが良いでしょう。
2.「死亡診断書」の受け取り
医師から「死亡診断書」を受け取ります(不慮の事故などの問には、「死体検案書」を受け取ります)。市町村役所へ「死亡届」提出する際、「死亡診断書(死体検案書)」の添付が必要です。また、「死亡届」の手続き終了後、「火葬(埋葬)許可証」を受け取ることになります。
3.病院への支払
病院への支払は、なくなられた日から、その翌日に済ませることが多いようです。4.末期の水
新しい筆の穂先や、ガーゼ、割り箸の先に白糸で巻きつけた脱脂綿などに、茶碗の水を浸し、個人の唇を湿らせます。個人のご家族、ご親戚、親しい友人の順に「末期の水」をとります。
5.お清め=湯灌=清拭
ご遺体のお清めをします。これを「湯灌」、「清拭」と言います。ご遺体の全身をアルコールやお湯で丁寧に拭き清めます。また、耳・鼻・肛門などに綿を詰めます。
6.着替え
「着替え」とは、ご遺体を「死化粧」、「死装束」にすることです。白装束に着替えさせ、髪を整え、爪も切り、男性は髭をそり、女性は薄化粧をします。なお、着替えの際、個人が生前好んでおられた衣服を着せることもあるようです。
7.逆さごと
ご逝去後の儀礼には、日常の作法・慣習を逆にしているものが多くあります。それらを「逆さごと」と呼びます。逆さごとには、着替えを「左前」に着せること、湯灌の作法で水にお湯を入れて湯温を調整する「逆さ水」などがあります。「逆さ屏風」は、安置したご遺体の枕元に、屏風をさかさまに立てる作法です。8.喪主の決定
喪主を決めます。妻(夫)や長男など、故人との縁が最も深いほうが喪主となることが多いようです。また、お通夜・葬儀式・告別式をどのように執り行うのかを決めます。(宗旨宗派の確認、お葬式全般の依頼先、おおよそのスケジュールなどを決めます)
9.忌中札
ご自宅の表には、「忌中札(紙)」を掲げます。ご自宅以外でお通夜・ご葬儀を行う場合、ご遺体をお棺に移す「納棺の儀」の後、式場へとご遺体をお送りすることが多いようです。この場合も、ご自宅では「神棚封じ」をし、表に「忌中札(紙)」を掲げます。※近年は、忌中札(紙)を略することもあるようです。
10.神棚封じ
ご遺体をご自宅にお迎えするまでに、神棚に白い紙を貼る「神棚封じ」(=「神棚隠し」)をします。また、派手な絵や額・置物を片付けます。尚、ご自宅でお通夜をする場合、祭壇を設ける部屋を決めます。弔問客をお迎えできるように玄関・各室内も整理します。
早急にご連絡をおとりください(2)
●宗教者への連絡
死亡の事実と、お通夜の日時・会場を連絡します。
●町内会代表者
死亡の事実と、お通夜の日時・会場を連絡します。
●親戚縁者、故人と親しい方
死亡の事実と、お通夜の日時・会場を連絡します。(特に、お通夜前に来ていただきたい方には、早めに連絡します)
●葬儀社などへ連絡
依頼概要を決定します。
※葬儀式・告別式の日時・会場が決まっている場合には、同時に連絡します。
11.ご安置
ご自宅にお迎えしたご遺体は、「北枕」(または「西枕」)にして安置し、顔を白い布で覆います。ご遺体のそばに白木の台、又は白布を掛けた小机を置き、線香、ろうそく、花などを供えて「枕飾り」とします。地域・宗旨宗派により、屏風を逆さまにして立て(「逆さ屏風」)、魔除けの「守り刀」を置くこともあるようです。11.戒名・法名・法号
個人が生前に、戒名・法名・法号をいただいていない場合は、僧侶に相談して決めていただきます。一般的には、枕経から納棺までの間に、僧侶が戒名・法名・法号を決めます。
12.納棺
「納棺」は「死装束」、「死化粧」を済ませたご遺体を、家族全員で静かにお棺へと移すことです。ご遺体の周りに、個人の愛用品や好物などを添えます。(燃えない物、例えば金属・宝石類などは入れません)お通夜・ご葬儀・告別式のスケジュール決定
1.お通夜・葬儀式の日時・会場
依頼した葬儀社と連絡を取り、お通夜での祭壇の設置場所・設営時間などを決定します。(お葬式全体の規模・予算・段取りなども決めていきます。)
2.寺院との連絡
仏式では、お通夜・葬儀式でお経を上げていただきます。
3.火葬場との連絡
火葬場の休みの日などに注意し予約を入れます。
お通夜の前に・・・準備はお済みですか?
1.ご親戚・ご友人・関係先・町内会へのご連絡
2.「死亡届」と「火葬(埋葬)許可証」の申請と受理
3.新聞の訃報記事への対応
4.遺影写真のご用意(正面を向き、生前の面影がしのばれる写真)
5.喪服・数珠などのご用意
6.ご寺院(神社・教会)の方と、来ていただける時間・人数、送迎が必要かどうかなどを確認
7.世話役代表とのご相談、ならびに、各種係員へのお願いと確認(お寺さま係り・受付係・案内係・会計係・携帯品預かり係・接待係・調理係・車両誘導係など)
8.生花・花環・供物などの準備
9.「通夜ぶるまい」の準備(お通夜後の会食)
10.遠方よりこられる方の、宿泊先などの手配