はじめての確定申告②
ここでは勘定科目について学びます!
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勘定科目と集計
勘定科目ごとに一年間の数字を集計します。勘定科目とは記帳する上で目的ごとに大まかに分類する為のものです。事務用品でペンを購入した取引と、事務所家賃を払った取引を一緒にしてしまうと後で大変見づらくなりますし、原則から外れてしまうので、分類し、科目ごとで数字を集計します。勘定科目は名前がある程度決まっておりますので下記表を参考にご自身の使った経費が何に該当するか分類してみて下さい。どこにも当てはまらない物で、継続的に発生する費用に関しては新しい勘定科目を作って記帳するようにします。
資産勘定
現金 | 事業用の現金。預金は含みません |
預金 | 事業用の預金。現金は含みません |
売掛金 | 売上に関して月末締めの翌月末払いなどの取引で未回収の金額 |
建物 | 事業用の建物(事業として利用していない自宅などは除く) |
車両運搬具 | 事業用の自動車、バイクなど(事業として利用していない車両は除く) |
工具器具備品 | 10万円以上の事業用資産 |
建物付属設備 | 店舗や事務所の内装など |
開業費 | 開業前の準備に費やした金額の累計額 |
事業主貸 | 事業資金から個人の生活費に入れたお金など |
負債勘定
借入金 | 金融機関などからの借入金 |
買掛金 | 仕入に関して月末締めの翌月末払いなどの取引で未払いの金額 |
預り金 | 従業員の源泉税預りなど |
未払金 | 仕入以外に関して月末締めの翌月末払いなどの取引で未払いの金額 |
事業主借 | 個人から事業資金へ入れたお金など 預金利息 |
資本勘定
元入金 資産と負債の差額。多いほど事業に投入している金額が多い。
収益勘定
売上 | 売上 |
雑収入 | その他の収入 |
家事消費 | 事業のために購入したものを個人が消費した額 |
勘定経費
租税公課 | 事業税、固定資産税、自動車税、登録免許税、印紙税などの税金や商工会議所、青色申告会、商工会、協同組合、同業者組合、商店会などの会費、組合費、賦課金など |
荷造運賃 | 荷物の送料、包装材料費 |
水道光熱費 | 水道代、電気代、ガス代 |
旅費交通費 | 電車賃、タクシー代、バス代、宿泊費 |
通信費 | 電話代、携帯代、切手代、インターネット料など |
広告宣伝費 | 名刺代、ポスターなど |
接待交際費 | 取引を目的とした交際に費やした額 |
損害保険料 | 火災保険料、自動車の損害保険料(事業用に限る) |
修繕費 | 事業用資産の修理代 |
消耗品費 | 10万円未満の事業用に購入した物 |
福利厚生費 | 従業員への慰安等 事業主が負担する健康保険、厚生年金、雇用保険の保険料や掛金 |
給料賃金 | 従業員への給料、退職金 |
利子割引料 | 借入金の利息代など |
地代家賃 | 店舗、事務所代、駐車場代など |
支払手数料 | 振込手数料や引出手数料など |
外注工賃 | 報酬払いをしている人件費など |
新聞図書費 | 新聞代、書籍代、ソフト代など |
車両関係費 | ガソリン代、時間駐車場、高速道路代など |
専従者給与 | 専従者への給与 |
雑費 ※ | 分類されない費用 |
※雑費へはなるべく数字を入れないようにしましょう。分類されない経費が沢山あると・・・聞いてみたくなりますよね。調査の対象となりやすい場合がありますので、分類はしっかりとしていきましょう。
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